中国、高速鉄道9000キロ建設

国鉄道省は13日、2012年までに高速鉄道を約9000キロ建設すると発表した。投資額は約9000億元(約11兆9000億円)。総延長は1万3000キロとなり、同省幹部は「日本やドイツを抜いて世界1位の長さとなる」としている。国内の実績をテコに海外輸出を拡大していく方針も強調した。全国人民代表大会全人代、国会に相当)の開催にあわせて、鉄道省の王志国次官が記者会見した。専用路線を時速250キロ以上で走行する高速鉄道はこれまでに3670キロが開通し、工事中の区間は1万キロ以上だと述べた。同省によると、現在開通している高速鉄道に、在来線で200キロ以上で走行している区間を加えた距離は約6550キロ。王次官は「(実質的には)すでに世界1位だ」と自国の高速鉄道を強くアピールした。(2010/03/13NIKKEI NET)

中国都市間を結ぶ高速鉄道の建設が進められています。総投資額が約9000億元にも登る大規模な公共投資リーマンショック後の中国経済危機打開の理由の一つと言われています。
しかし、人件費の高騰が顕著であることも事実で、中国は経済構造の転換期にあるようです。

「経済発展のモデル転換には一刻の猶予もない」。温家宝首相は全人代の演説で、内需主導の経済構造への転換を強く訴えた。温首相は、新エネルギーやバイオ・医薬、新素材、省エネ産業などを戦略的な新興産業として政策面で支援し、労働集約型の企業依存からの脱却を急ぐ。同時にさまざまな消費拡大策も打ち出した。特に中低所得者の収入引き上げ方針は、貧富の格差が最大の社会問題だけに大きな反響を呼んだ。「労働者の七割以上に不公平感がある。早急に解決しないと」。中華全国総工会(労働組合の全国組織)の幹部は語気を強める。海南改革発展研究院の遅福林院長は「かつての日本に倣い、所得倍増計画を打ち出す時だ」と提案した。巨額の公共投資金融危機をいち早く乗り切った中国。世界経済のけん引役としての期待がかかるが、中国紙は「今年は中国の奇跡の再出発」と構造転換の必要性を主張。競争力のさらなる強化に向け、中国経済は大きな岐路に立っている。(2010年3月16日東京新聞

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中国ビジネス 成功への道

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