平成20年新司法試験問題

会社法についての書き物に関連して平成20年新司法試験問題を眺めて見た。
事案は、会社財産の流出を来した株式会社に関し、会社法上及び民事訴訟法上の問題点を論ずる問題である。論点は、取締役会の承認を受けずに締結された保証契約の効力、利益相反取引の一つである間接取引に当たるのではないかという点などであった。時間をかけてゆっくり考えれば、さほど難度の高い問題でも無さそうだが、試験会場という緊張する場所で一定の時間内に解答するとなると、実際以上に難しいと感じるのであろう。
受験生が、試験問題を難しいと感じないようにするためには、繰り返し重要論点の学習をしておくことと、模擬試験などを利用して本番を想定した場面にある程度慣れておく事が必要だ、と改めて感じた。