松本清張 土曜プレミアム 駅路

11日にテレビ放映された土曜プレミアム松本清張生誕100年記念「駅路」を見ました。

  • あらすじ 

銀行を定年退職した小塚(石坂浩二)が旅行に出かけたまま消息を絶った。妻百合子(十朱幸代)は、警察に捜索を願い出る。捜査を担当するベテラン刑事の呼野(役所広司)は、定年を間近に控えた自分の人生と小塚のそれとを重ね合わせて捜査にのめり込んで行く。やがて、捜査線上に福村慶子(深津絵里)が浮かぶ。

  • 感想

長い会社勤めを定年で退職し、人生の終着点に近づいた時、今まで家族のために我慢してきた自分の人生を、これからは自分の自由に生きようと思った心のスキが本編の鍵になります。小塚が、好きな画家であるゴーギャンがフランスでの生活を捨ててタヒチに渡ったのを真似て、これまでとはまったく違う生活を始めようと企てることは現実社会では極端な話ですが、我慢する人生から解放されたいと思う気持ちもわからなくはありません。毎日の生活の中で、我慢だけではなく、小さなことでも自分の好きなことを出来るのであれば幸せでしょうね。