CATVは当面アナログOK

ケーブルテレビ(CATV)の加入世帯は、地上デジタル放送(地デジ)に完全移行する11年7月24日以降も、アナログ放送を受信できることになった。各家庭の2台目以降のテレビの地デジ対応が進んでいないため、数年間の暫定措置として実施する。情報通信審議会(総務相の諮問機関)がまとめる地デジ対策の答申案に盛り込まれた。現在、全国のCATV加入世帯は約2300万。家庭内に複数のテレビを置いて視聴しているが、デジタル対応できているのはそのうち1台だけという事例が多いという。 このため、全テレビをデジタル対応に切り替えるまでの数年間の「緊急避難的措置」として、CATV局にデジタル放送波をアナログに変換する「デジアナ変換」を要請する。そのうえで、デジタルとアナログの二つの放送電波を加入者宅に送信してもらう。各局1千万円程度の設置費がかかるため、国による財政的な支援も検討する。アナログ変換された放送は高画質・高音質ではなく、データ放送にも対応できず、視聴者は地デジの利点を得られない。(2009年5月22日朝日新聞)

CATV加入世帯の場合、ケーブル回線はすでに地デジ対応していますから、地デジチューナー内蔵テレビがあるか、ケーブルテレビ受信用のチューナーボックスがあれば、回線をつなぐだけで地デジ対応できます。家庭内に複数のテレビを置いて視聴している場合に、デジタル対応できているテレビが一台あるか、チューナーボックスが一台だけの場合は、その他のテレビはアナログということになります。この場合は、テレビを買い換えるか、チューナーボックスをテレビの台数分契約すれば、地デジ対応ができます。全テレビをデジタル対応に切り替えるまで、アナログ放送が受信できれば利用者には便宜でしょう。