フジテレビスペシャルドラマ「少年時代」

ドラマ「少年時代」は、昭和四十年代の岐阜県郡上八幡を舞台に、中学一年の少年の成長を描いたドラマ。主人公・良平(小林廉)の学校に、東京の学校を追い出された問題教師の美樹(佐藤江梨子)が赴任する。「先生は問題のある子が好き。女の子より男の子が好きです」と公言し、議員の息子でも悪さをすれば張り倒し、「同級生のおっぱいを触りたい」なんてバカな相談にも付き合ってくれる。スタイル抜群で、少年の「性」をほのかに刺激し、付けられたあだ名は「エッチ先生」。そんな役について、「うれしいです」と屈託なく笑う。

思春期には戻りたくないという。悩みが尽きず、心は子どもなのに体はどんどん成長し、将来への不安でいっぱいだった。「大人になって良かった」と実感たっぷりに語る。でも、こうも続ける。

 「私自身も、このドラマもそうだけど、少年時代って、意外と大事件の連続なんですよ。でも、それがあるから、次に大変な事が起きても『でも、生きてこれたんだから』と思える。もし私に子どもがいたら、きっつい部活に入れたい。きっつい先生にも当たってほしいな」(2009年6月18日東京新聞

ドラマティックな3要素、「少年時代」「昭和40年代」「岐阜県郡上八幡」の揃い踏みにある意味期待して視ました。
ドラマのテーマである思春期の少年の特有の未完成さが原因の「馬鹿だな〜」という感じ、昭和40年代の郡上八幡のスローな感じ、そこに登場する東京から来た美樹先生や名古屋から来た女子による「意外と大事件の連続」。
高台から郡上八幡の街を俯瞰すると「魚のよう」な形に見えるのですが、その小さな魚のような街の中で起きる大事件を期待通りに楽しみました。

機会を設けて池永陽さんの原作も楽しみたいと考えます。