偽物の弁護士バッジ

 実在する弁護士をかたり、東京拘置所に侵入したなどとして、警視庁組織犯罪対策4課は有印私文書偽造・同行使、建造物侵入などの疑いで、容疑者を逮捕した。すでに同罪などで起訴されている。
 同課の調べによると、被告は4月1日、東京拘置所の受付で、面会申込書に大阪弁護士会に実在する弁護士の名前を記入して施設内に侵入。拘置中の指定暴力団極東会系組長=銃刀法違反罪で公判中=に接見したほか、同月3日にも同じ方法で組員=公務執行妨害罪などで公判中=に接見しようとしたとされる。被告の挙動を不審に思った拘置所職員が警視庁に通報した。
 同課によると、被告は以前から組長らと付き合いがあり、接見の際はインターネットで購入したとみられる偽物の弁護士バッジを付けていたという。
 刑事訴訟法では弁護士が接見する場合、刑務官の立ち会いは必要ないとしている。同課では、被告がこうした弁護士の立場を悪用し、暴力団側の連絡役をしていた可能性があるとみて調べている。(2009.7.22 Sankei)

こんな事件が起きると、接見の際に弁護人本人確認が強化されることになりかねません。これまでは、バッジで弁護士であることを確認していたと思いますが、バッジ以外に顔写真付きの身分証明書も必要となるかも知れませんね。本件は、被告の挙動が不審であったのでばれたのですね。もしかすると、ばれていない偽弁護士が他にも多数存在するのでしょうか?