牟田刑事官vs終着駅の牛尾刑事そして事件記者冴子・森村誠一の“レッドライト”

  • あらすじ

9台の玉突き事故が発生。先頭車両は炎上し、美晴(牛尾田恭代)が焼死した。刑事官・牟田(小林桂樹)は、美晴が自宅と反対方向に進んでいたことから不倫の相手を乗せていたのではないかと推理する。そのころ、美晴の焼死体を撮ったカメラマンの久納(前田淳)が何者かに殺され、所轄刑事の牛尾(片岡鶴太郎)も捜査に加わる。事件記者冴子(水野真紀)は緒方(船越英一郎)と組んで独自の捜査を開始する。やがて、容疑者が浮かび上がる。

  • 感想

本件は2003年12月に放送されたものの再放送。このシリーズは現在は、牛尾刑事と事件記者冴子のシリーズへと発展的に解消されています。
途中、轢逃げ事件と殺人未遂との関係が解りにくかったり、その轢逃げされた被害者の名前が、美晴の葬儀の参列者名簿にあったりとか、ドラマとして仕立てを複雑にしすぎたために、ストーリーが解りにくくなっている難点がありそうです。
さて、肝心の真犯人は、警察の地道な捜査で、状況証拠を積み重ねて、被疑者を追い詰め、自白に追い込みました。
現実の裁判においても、このように錯綜した状況を、捜査当局が「筋書き」を書いて筋書きに沿って事件を解明する手法は、玄人の裁判官には理解を得られてきましたが、裁判員時代において、刑事捜査に素人の裁判員にとってはどうなんでしょう、すんなり理解を得られるでしょうか?

レッドライト (文春文庫)

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