終着駅の牛尾刑事VS事件記者冴子

東京・西新宿のビルから、大手商社『校倉商事』の若き部長・高坂真也(奥田達士)が転落死する事件が起きた。遺書はなかったが、現場にも遺体にも不審な点はなく、新宿西署の牛尾刑事(片岡鶴太郎)らは自殺と断定する。ところがその1年後、高坂の妻・昌子(遊井亮子)が西新宿のホテルの一室で絞殺死体となって発見される!昌子は夫の死後、派手に遊び歩くようになったらしく、事件当日は自動車ディーラー・笹村慎介(本宮泰風)とホテルで一緒に過ごしていたとわかる。笹村によると、その日、昌子は自分と別れた後、ホテルの上階で催される知人のパーティーに出席する予定だと話していたという。その知人とは、有名ヘアデザイナーの長井真美子(いしのようこ)。彼女のパーティーは、ちょうど昌子の死亡推定時刻である夜7時から9時に開催されていた。(テレビ朝日HPより)

完全犯罪を成し遂げた人物、それにあやつられていた犯人、そして、殺人の実行犯と複雑な人間関係の中、誰が犯人か簡単に推知できないストーリーになっています。犯人当てをもっぱら楽しむ方にはどんでん返しの連続で楽しめる内容となっています。
一方、本編は「牛尾刑事VS事件記者冴子シリーズ」なのですが、今回の放送では、犯人関係者の登場シーンが多かったせいか牛尾刑事VS犯人が話の9割くらいでした。事件記者冴子(水野真紀)は、全編を通じて存在感が希薄になってきました。牛尾に事件解決の糸口を教えるという存在感を示すシーンもありましたが、犯人をめぐる複雑な人間関係の中、冴子は物語から弾き飛ばされてしまい冴子ファンの視聴者には物足りない内容だったでしょう。
また、フリーライターの緒方浩平(船越英一郎)はtwitterを使いこなしIT化の進んだ記者として、足で情報収集をする冴子をたしなめる場面がありましたが、元々のキャラは逆だったような気がしました・・

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