デリバティブの損失で倒産
為替変動によるリスクを避けるための金融商品「デリバティブ」を銀行から購入した中小企業が、急激な円高でかえってその取引による損失が生じ、倒産に至ったケースが相次いでいる。「融資とセットで購入させられた」など、銀行に対する企業側の不満は強く、全国銀行協会への苦情・相談件数も増加した。金融庁は深刻な事態として実態調査に乗り出した。(2010年12月12日朝日新聞)
金融ADR(裁判外の紛争解決)が本年10月1日から始まっています。私ども弁護士会仲裁センターも、金融庁から紛争解決機関に指定されています。ADRでは裁判と比べて、安い費用・短期間での解決を目指します。
さて、全国銀行協会も紛争解決の実績をHPで公表していますが、内訳を見ると「デリバティブ」に関するものが増えています。急激に進んだ円高の影響ともいえますが、記事にあるように売り方にも問題があったのでしょう。デリバティブでお悩みの方は、手遅れにならない内に弁護士など専門家にご相談ください。もし、お手近に相談できる弁護士などがいらっしゃらない場合は、当職もご相談承ります。
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金融機関の法令等遵守態勢〈平成22年度版〉 (金融検査マニュアルハンドブックシリーズ)
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