サンミュージック“ノーモアのりピー”予防法務が大事でしょう!

のりピーは起訴か不起訴かが、新聞紙面、テレビ報道などで議論されていますが、最終的な判断は刑事訴訟法にのっとり、検察官が判断することになっています(起訴便宜主義)。私が弁護人であれば、検察官が不起訴と判断する方向の証拠を集めて「意見書」「上申書」として提出する一方、起訴と判断する方向の証拠の提出には応じないようにアドバイスを贈りたいところですが・・・本件では政府要人から、起訴すべきだなどと意見が出されてしまうと、対応に悩むところだと思います。

さて、タレントの不祥事の危険がないか「身体検査」の必要性について
http://d.hatena.ne.jp/n1516e/20090808/1249683623
にコメントしているところですが、関連する記事が出ていました。

第2の酒井法子容疑者(38)を出すな-。所属事務所のサンミュージックプロダクションが10日、所属タレントの引き締めに動き出した。これまでのプライベートに関知しない方針を改め「タレント管理マニュアル」を作成する方針という。また、相澤秀禎会長、相澤正久社長ら幹部はCM関係先やテレビ局などに“おわび行脚”した。
 同事務所ではこの日、午前11時30分から全社員を集め、相澤社長らが事情説明を行った。社長は、タレントのマネジャーを担当する社員約50人に「迷惑をかけるが申し訳ない」と謝罪する一方で「管理責任が問われる立場。より一層気をつけるように」と注意を促した。また、相澤会長も「今までの2倍3倍の信用を回復するように頑張っていこう」とハッパをかけた。
 午後には、会長、社長が広告代理店や広告主、さらにはテレビ局などへ、謝罪に出向いた。酒井容疑者が出演していたCMは2社だが、いずれも「ママタレント」を前面に打ち出した内容だっただけに、イメージダウンの影響は大きい。事務所が負う違約金などの損害総額は1億円以上と見られている。
 管理責任の甘さが指摘された同社では今後、タレント管理マニュアルなどを作成し、タレント管理体制の強化を図る予定という。ある幹部は「これまではタレントとの信頼関係で、プライベートにもノータッチだったが、それが緩かったのか。見直さざるを得ない」と吐露した。
 創業42年目となる同事務所は、家族的な雰囲気で所属タレントらから評判がよかった。それだけに酒井容疑者の裏切り行為は、大きな波紋を呼んでいる。(2009/08/11デイリースポーツ)

当社は、家族的な雰囲気でタレント管理を行わず、タレントとの信頼関係で、プライベートにもノータッチとは、タレントにとっては、好き勝手にやりたい放題でそりゃ評判は良いでしょう。ところが、テレビ局やCMスポンサーとなった顧客としては堪ったものではありません。
マスコミと日常に接する社会的影響の大きい業界ですから、タレント管理をしっかり行ない、不祥事を事前に防止する予防法務が大事となってきます。顧問弁護士らとしっかり相談して、今後は再発を防ぐことの出来る管理が励行されるべきでしょう。


日弁連ジャフバくん