週刊誌に賠償命令
「元モー娘。」記事に賠償命令 新潮社に東京地裁
アイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバー藤本美貴さんと兄が週刊誌記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の新潮社(東京)に計4千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(松井英隆裁判長)は28日、計400万円の支払いを命じた。判決によると、週刊新潮2007年11月29日号は「元モー娘。藤本美貴が元カレにせびる『法外な慰謝料』」の見出しで記事を掲載。「兄が藤本さんの元交際相手に2千万〜3千万円の慰謝料を払わせた」と報じた。判決理由で松井裁判長は「核心部分となる慰謝料の支払いなどについては、匿名の人物の話だけに依拠し、客観的な裏付けを欠き真実とは認められない。記事が藤本さんらの社会的評価に与えた悪影響は大きい」と指摘した。(2009年8月28日共同)週刊現代の記事で賠償命令
健康器具を扱う通販番組について「VTRを捏造している」と報じた週刊現代の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の講談社(東京)や執筆者にテレビ朝日が1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は28日、330万円の支払いを命じた。記事は週刊現代の2007年7月14日号から3回にわたり掲載。乗馬型の健康器具「ロデオボーイ2」の通販番組に関し、減量効果をうたうために「出演者に報酬を支払って食事制限をさせるなどしてVTRをでっち上げた」などと報じた。松井英隆裁判長は、08年に公正取引委員会が「出演者の一部が食事制限やロデオボーイ2以外の運動もしていた」と、テレビ朝日に警告していたことに触れ「記事には真実と合致する部分もあるが、報酬の支払いなどほかの重要な部分は真実と認められない」と指摘。さらに「出演者にも直接取材しておらず、裏付けといえるような取材はしていない」とした。(2009年8月28日共同)
週刊誌の名誉毀損に対する損害賠償額が高額化しています。
http://d.hatena.ne.jp/n1516e/20090517/1242554264
http://d.hatena.ne.jp/n1516e/20090714/1247521096
その趣旨は、ひとつはもちろん被害者の救済にあるわけですが、それに加えて公正な報道への期待にあることを、週刊誌関係者の方々は認識を戴きたいと考えます。
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