【バンクーバーオリンピック】カーリングクリスタルジャパン頑張る

選手は掃きながら、数字を叫んでいることが多い。
 「3(さーん)」
 「9半(きゅうはーん)。ちょっと速いよ」
ショットはウエート(スピード)とライン(コース)で成否が決まる。掃き手が叫ぶ数字は、このうちウエートに関する情報。石が到達する先のハウス(円)で待つスキップに伝えている。掃き手は、石が放ち手の手を離れた直後の一瞬で石のウエートを見極め、「このまま(掃かずに)進めば、どのあたりで止まりそうか」をスキップに伝えているのだ。一方、スキップや投げ手は掃き手に向かって英語を叫んでいる。大きく分けて2種類ある。
 「ヤー」「ヤップ」(いずれも「イエス」の俗語)
 「ウォー」(待て)
ヤーは掃け、ウォーが掃くな、の意味だ。掃くと摩擦熱で氷の表面の粒々が溶け、薄い水の膜が出来る。それが潤滑油のようになって石はより滑らかに進んで距離が伸びる。掃かなければ失速する。掃くかどうかはウエートだけでなく、ラインにも影響する。スピードが落ちずに進むと石はあまり曲がらず、遅くなるとより曲がりが大きくなる。ショットのウエートとラインを制御し、思い描いたところに止めたり相手の石をはじいたりするために、どれぐらいの強さで掃くのか掃かないのか――。石が止まるその瞬間まで、ショットをよりいいものにしようと4人で頑張っているのだ。(2010年2月23日asahi.com

この記事で、カーリングの選手の掛け声の意味が分かりました。石の進み具合は、氷の質や会場の気温などでビミョーに変わるでしょうから、選手には大変きついスポーツですね。残る試合も、感動的なゲームを期待します。