ツヨポン剛翻訳家デビュー

韓国語が堪能なことで知られるSMAPの草ナギ剛(36)が、韓国で人気の短編小説集を日本語に翻訳した「月の街 山の街」(ワニブックス刊、1400円、2月4日発売)で翻訳家デビューした。韓国で2000年から04年にかけて刊行され、累計360万部のベストセラーとなった作家イ・チョルファンの短編小説シリーズから29話をチョイスして一冊にまとめた短編集。「月の街」「山の街」と呼ばれる貧民街で実際に起こった出来事が題材になっている。孤児と食堂のおばさんとの交流や、病気の子供と一家の話など、感動的な物語が収録されている。昨年から1話1話丹念に仕上げていったという草ナギは「韓国ならではの、家族をとても大切にしている気持ちとか、愛情深いところが凝縮されているいいお話です」と話している。[2011/1/9スポーツ報知]

韓国の貧民街で実際に起こった「孤児と食堂のおばさんとの交流」、「病気の子供と一家の話」などの短編集を翻訳した本を出すとのこと。乱世とも言える現在の我が国とも通じる内容かも知れません、また、幕末の金沢藩士の苦しい生活を描いた「武士の家計簿」とも相通じるものでしょう。
訳者が「日本人とは少し考えや感覚が違っていたり、表現や言葉の使い方に違和感を抱いたりすることもあるんですが、僕はそういう“いい違和感”こそが韓国にはまっている理由でもあるので、楽しみながら翻訳できました」と語っているように、微妙な違いが表現されているといっそう理解が深まるのでしょう。

月の街 山の街

月の街 山の街

映画『武士の家計簿』で巡る百万石の金沢

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