再任の自見金融相、円滑化法再延長に含み

 自見金融相は2日の記者会見で「資金繰りの現状を見ながら総合的に判断したい」と述べ、中小企業金融円滑化法の再延長に含みを持たせた。ただ、金融界では同法への異論もくすぶっている。(2011/9/3日経新聞

金融相再任により、中小企業金融の円滑化を柱に据えた金融行政の継続が期待されます。また、「二重ローン問題」解決のためにも被災地の金融機関に公的資金注入制度の活用も積極的に働きかけられる見通しです。
ただ、円滑化法に基づく融資条件変更に伴って、金融機関にとってはリスク債権が増えているのも事実ですから、いつまでも期限延長をし続けることはできませんから、いずれかの時期に融資先企業の再生も必要となってきます。
「二重ローン問題」も債務者、金融機関の調整が必要で、最終的な解決には、さらには国民負担の問題も出てきますから、政治的解決への期待感も高いでしょう。