清原容疑者 去年3月の取材に語った内容とは

覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された清原和博容疑者について、去年3月NHKが当時の心境やその後の活動について本人から取材していたそうです。

「引退したあと、自分の気持ちをコントロールするのがすごく難しかった。9歳から30年以上ずっと野球のことばかり考えてきて、野球選手としての清原和博が終わった時に、俺はどうしたらいいのかと思うようになった。最後は膝の故障で納得して辞めたが、引退後は1日をどう過ごしていいのかが分からなくなった。野球選手としては悔いがなかったが、引退後は心に穴が開いた感じだった」などと現役を退いたあとの喪失感などを語っていました。(2月3日NHK NEWSEB)

このあたりの心境は、清原容疑者のように極めた人にとって、凡人にはその心中を垣間見ることすらできない心境であったと推察します。しかも、引退してしまうと、いろんなことでネガティブに見られても、それを挽回する方法が見つからずに、お酒におぼれたり愛人に入れ込んだりといった行動に陥ったことも納得がいきます。
しかし、極めた人であるからこそ、そういう弱い姿を見せることを世間が許してくれなかったので、最後は薬物に依存してしまったのでしょう。

取材では、最後に前向きな決意をして締めくくっています。
薬物依存については、常習性があって辞めることが難しいことは、数年前に上梓した拙著「小説で読む刑事訴訟法」にも触れておるところですが、何年かかっても待っていますので、もう一度清原の姿を見たいファンはたくさんいることを励みにみんなの前に現れることを待ちたいと思います。

「もう一度胸を張ってみんなの前に立ちたい。自分を見つめ直して自分の心との葛藤に勝って生まれ変わりたい」(同上)

小説で読む刑事訴訟法―難解な刑事訴訟法を楽しく学ぶ入門書

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