年金たまご

「年金たまご」と名付けた独自のシステムで東京の健康食品販売会社が不正に資金を集めていたとされる事件で、会員だった長崎県内に住む28人が、会社側は法律で定められた契約書を交付していなかったとして、積み立てなどで支払った金を返還するよう求める訴えを裁判所に起こしました。

この事件で、警視庁は、東京・墨田区の健康食品販売会社「ライフ・アップ」が、「年金たまご」と名付けた独自のシステムで、「毎月1口1万3500円の積み立てを18か月以上続ければ、毎月25万円余りのボーナスを受け取れる」などと説明し、不正に資金を集めたとして、出資法違反の疑いで22日に捜索しました。警視庁は、全国の高齢者などから数十億円を集めていたとみています。長崎県内に住む28人は、おととしからことし初めにかけて、「ライフ・アップ」の会員となっていましたが、会員登録の際、会社側が法律で定められた契約書を交付していなかったとして、会員登録の手数料や積み立てとして支払った、あわせておよそ570万円を返還するよう求める訴えを長崎地方裁判所大村支部に起こしました。原告弁護団によりますと、「ライフ・アップ」に対して集団訴訟が起こされたのは全国で初めてということです。弁護団は「ライフ・アップのシステムは、法律で禁止された『ネズミ講』で、不正に資金を集めようとした悪質な行為だ」と話しています。(2009年7月23日NHKHP)

会員は、健康食品を購入するだけで、物品販売は担当しないので、特定商取引法で規制する連鎖販売取引というわけではなさそうです。そうすると、無限連鎖講(ネズミ講)防止法違反でしょうか。
年金の代わりなどと親切なふりをして勧誘しても、違法行為ではいけません。