アリコ顧客情報流出

外資系生命保険のアリコジャパンは23日、顧客のクレジットカード情報が外部に流出し、不正使用されている可能性が極めて高いと発表した。
 クレジットカードを使って保険料を支払っている契約者11万人分の顧客情報が流出した恐れがあるという。アリコには、クレジットカード会社から不正使用の可能性が高いと思われる約1000件が照会されている。アリコは特別対策本部を設置して調査を進めるとともに、契約者に注意を呼びかけている。
 アリコジャパンによると、今月初めから契約者が保有するクレジットカードの情報を不正に使ってインターネット経由で家電を買った事例などが確認された。19日に警視庁にも相談しているが、「流出した情報の内容、流出経路などは現時点では全くわからない」(広報)という。被害額や被害件数も判明していない。
 いずれのカード保有者もアリコの保険料をカードで支払っていた。複数のクレジットカード会社が今月14日以降、アリコに照会し、カード情報が流出した可能性があることをアリコが把握したという。ただ、不正使用額は、カード保有者に請求される前にカード会社側が気付き、カード保有者の金銭的被害は現段階では確認されていないという。
 アリコによると、情報が流出した可能性が高い顧客は〈1〉2002年7月〜08年5月に通信販売でアリコの生命保険に加入〈2〉保険料支払いにクレジットカードを利用〈3〉保険の証券番号の下1ケタが「2」または「3」――のすべてに該当する契約者で、契約件数約718万件のうちの約11万人分にあたるという。対象者は今後増える恐れもある。
 金融庁の三国谷勝範長官は23日の記者会見で、「問題があれば監督上の対応を行う」と述べ、行政処分を検討する考えを示した。アリコは23日、問い合わせ専用ダイヤル(0120・030・655)を設置した。(2009年7月24日 読売新聞)

三菱UFJ証の件
http://d.hatena.ne.jp/n1516e/20090410/1239312950
でも書きましたが、会社としての責任を問われることに間違いなくなります。
アリコは早急に、原因究明、被害回復、再発防止等をはっきりさせた上で、経営責任を明らかにする必要があるでしょう。したがって、大至急顧問弁護士などと対策を練るべきでしょう。