全銀協を名乗る詐欺に遭わないために

 警察官や全国銀行協会全銀協)職員をかたって、キャッシュカードや通帳をだまし取る振り込め詐欺が、東京都内で再発していることが、警視庁への取材でわかった。だましの電話は主に中国が発信元とみられ、同庁は、大がかりな詐欺グループがかかわっているとみて調べている。
 同庁犯罪抑止対策本部によると、警察官を名乗る男から電話がかかり、「あなたの口座が振り込め詐欺に悪用されている」と告げられ、暗証番号を聞き出す。続いて全銀協職員を名乗る人物が自宅を訪れ、カードや通帳、印鑑を預かって持ち逃げするという手口だ。被害は今月21、22の両日に都内で9件発生し、口座から計約900万円が引き出されたという。
 同様の手口は昨年ごろから全国で確認されているが、都内では今年に入って鳴りをひそめ、今月20日までで16件だった。
 同庁が昨年摘発した詐欺事件では、だましの電話は中国からかけられていたことが判明した。だまし役は滑らかな日本語を話したといい、日中混成詐欺グループの疑いがあるという。
 同庁は、詐欺グループが再び都内を標的にしている可能性があるとして、「警察官や全銀協職員が暗証番号を聞き出したり、通帳やカードを預かったりすることはない」と注意を呼びかけている。 (2009年7月26日asahi.com)

  1. 全銀協職員が暗証番号を聞き出したり、通帳やカードを預かったりすることは絶対にありません。そういう問い合わせは、詐欺だとご認識下さい。
  2. 警察官を名乗る場合は、警察手帳(身分証)を見せてもらい名前と所属とをお聞きして、警官が所属する警察に問い合わせるようになさってください。