振り込め詐欺 2か月連続増加

先月の全国の振り込め詐欺の被害額は、前の月より30%余り増えておよそ9億7000万円に上り、2か月連続で増加したことがわかりました。警察庁によりますと、先月の振り込め詐欺の被害は全国で632件、金額は9億7800万円で、前の月に比べて件数は72件、金額は33%増えました。1か月間の被害額としては、統計を取り始めた平成16年以降5月が最も少なくなりましたが、その後2か月連続で増加し、ことしに入ってからは1月に次いで2番目に多くなっています。手口別に見ますと、「オレオレ詐欺」の被害が5億2400万円と前の月より22%増えたほか、「架空請求詐欺」も74%増えて3億6800万円、「還付金詐欺」も19%増えて2100万円に上っています。一方、「融資保証金詐欺」は16%減って6300万円となっています。被害は首都圏を中心に広がっており、息子を装って「会社の金を使い込んだ」などといううその電話をかけて、金を振り込ませたり、有料サイトの利用料などの名目で金をだまし取ったりする従来の手口が目立っているということです。警察庁は、以前摘発されたグループが刑務所から出所して、再び犯行に手を染めているケースもあるとして、取締りを強化するとともに、高齢者に対して防犯対策の呼びかけを徹底することにしています。(2009年8月19日NHKHP)

最近では「孫がインフルエンザになった」など、アップトゥーデートな話題を巧みに取り込んだ手口もあるようです。

被害にあわないためには、電話があったら、まず落ち着いて、相手の話を詳しく聞くこと。本人でなければ必ず辻褄の合わない点が出てきます。
相手が詐欺だと見抜いたら、「騙されたふり作戦」で犯人逮捕に協力することもできるでしょう。
電話は、相手が見えないので難しいですが、とにかく、冷静に対応することが肝要です。