オラクルが特許権侵害でグーグル提訴
グーグルの携帯電話向けOS「アンドロイド」を搭載したスマートフォンが毎日約20万台のペースで販売され、売り上げ1位とのことですが、
米ソフトウエア大手のオラクルは12日、インターネット検索大手グーグルが、オラクルが持つ特許権などを侵害しているとして損害賠償などを求める訴訟をカリフォルニア州の裁判所に起こしたと発表した。オラクルは今年、コンピューター大手サン・マイクロシステムズを買収。オラクルはグーグルの携帯電話向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」が、サンが開発したネットワーク対応のプログラミング言語Java(ジャバ)に関する七つの特許権の一部を侵害していると主張している。オラクルは損害賠償に加え、アンドロイドの配布中止も求めている。(2010.8.13 共同)
訴状によると、グーグルが「アンドロイド」の開発にあたって、オラクルが今年1月に買収したサン・マイクロシステムズから引き継いだ「ジャバ」に関連する特許ないし著作権を侵害しているとの主張のようです。一方のグーグルは、エリック・シュミット最高経営責任者(CEO)はじめJava開発に関与した、サン出身の技術者も多く、「アンドロイド」は独自に開発したものとの反論が予想されます。
知財権に関しては、多くは企業が権利を有しているのですが、実際には、企業にお勤めだった自然人が開発したものであり、これを職務発明などの形式で、権利を企業に譲渡した結果、現在の権利者は企業ということになっていると思われます。
したがって、自然人が「自分の開発した技術を、転職先に持ってきた」と主張しても、元の企業が現に権利を持っている場合は、分が悪い主張になりそうです。本件ではどのような判断がなされるのでしょうか、注目されます。
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