「亀井モラトリアム」
今年上半期(1〜6月)の倒産は、前年同期比14.7%の大幅減になった。景気が悪いのに何故?
亀井静香前金融担当相の肝いりでこしらえた中小企業金融円滑化法が、カンフル剤になったというのだ。同法に基づく借り入れ返済条件の緩和で、多くの企業が資金繰り破綻を免れた。今年上半期(1〜6月)の倒産が5989件にとどまり、前年同期比14.7%の大幅減になったとする帝国データバンクによれば、「金融機関は積極的なリスケ対応により多くの企業が資金繰り破綻を回避、先送りしているのが現状」である。(2010/9/14日本経済新聞)
同法による返済条件緩和「亀井モラトリアム」が、倒産防止に一役買いました。同法は11年3月末までの時限立法ですが、延長されるか、法律がなくとも、返済条件緩和の扱いが検討されるべきでしょう。しかし、一方で、返済猶予をしても業績が回復できない企業は、いつかは破綻することになります。企業においては、「亀井モラトリアム」の間に、抜本的な再建策を検討する必要があります。その助けとなるような本当の倒産防止となる政策が早期に実施されることを期待したいと思います。
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