産業革新機構創薬ベンチャーに初めて出資

民共投資ファンド産業革新機構が、新薬の開発に取り組む創薬ベンチャー企業に初めて出資することが31日わかった。出資額は最大50億円で、臨床試験の費用を支援する。新薬開発などバイオ分野では、新興企業が世界に通じる先端技術を持ちながら、資金不足で事業化を断念する例が多い。革新機構の支援で、眠っている技術を生かした新薬開発が加速する期待もある。(2010年11月1日読売新聞)


革新機構は11月中にも、まず7億円を出資し、取締役を派遣するとのことです。
2010年問題(過去の特許が切れる問題)に直面している製薬会社は、自社開発だけでは新薬開発に限界がありますので、創薬ベンチャー買収・提携を活発化させています。特に、「バイオ医薬」「抗がん剤」の分野で創薬ベンチャーとの提携案件がみこまれています。一方の創薬ベンチャーは、資金調達方法が限られることから、最終的な出口は大手製薬会社との提携が考えられます。
 今回の投資先は、ビフィズス菌を活用した抗がん新薬を開発中とのこと。記事によると、大手製薬会社も注目しているとのことですから、将来的に大手との提携が見込めそうです。