窮地!日本相撲協会
大相撲の八百長問題は関与を認めた力士が現れ、日本相撲協会はさらに窮地に追い込まれた。枝野幸男官房長官は3日、相撲協会が目指す公益財団法人への移行について、「八百長がまん延しているなら公益法人認定を得ることは難しい」と、厳しい見解を示した。所管官庁である文部科学省の高木義明大臣は現在の財団法人としての認可を取り消す可能性にすら言及した。(2011/2/3日経新聞)
公益法人は、広く社会の役に立つことを行う法人として認可されています。しかしながら、時の推移とともに実態と理念のズレが大きくなってきたため平成20年12月に「新公益法人制度」が施行されました。現在は、旧公益法人を新しい法制度の下で、新公益法人と一般法人に仕分けて移行している期間に当たります。
さて、元からの公益法人が新公益法人への移行認定を受けるにはどうするのでしょうか。あらかじめ、定められた「基準」に合致するかどうかを内閣府所管の公益認定等委員会の審査を経て内閣府が決定します。
問題の相撲協会ですが、「八百長がまん延しているなら公益法人認定を得ることは難しい」とは断定できないでしょうが、「認定基準」はさまざまな観点で審議の対象となりますので、公益法人としてふさわしい実装が必要になります。協会が新しい制度での公益法人認定を目指すのであれば、内部管理体制強化や公益事業と認めうる興行の実行など、今後大いに努力が必要になるのは間違いないでしょう。
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