山本昌中日球団最多記録の212勝目

中日のエース・吉見から花束を手渡され、大ベテランは照れたように笑った。杉下茂氏が中日時代にマークした211勝を抜き、球団最多記録の212勝目。山本昌は「ホッとした。杉下さんには可愛がってもらったので恩返しができてうれしい。本当に幸せ」と相好を崩した。昨年は右足首痛で未勝利。今年の春季キャンプに臨時コーチで訪れた杉下氏には「早く追い越せ」と叱咤(しった)激励されていた。今季2勝目。ようやく大先輩を追い越した。[ 2012年5月1日スポニチ]

山本 昌投手が、212勝目をマークし、中日球団最多記録を塗り替えました。それまでの記録は、「魔球」フォークボールを操り、巨人・中日などの監督・コーチを歴任した杉下茂氏が50年以上も持っていたことになります。中五日、中六日のローテーションが確立した現代のプロ野球と、連投が当たり前だった昭和のプロ野球とで同じ記録を並べるのは違和感がありますが、通算記録というものは時代を超えて比較される、そういうものなのでしょう。
他方、昭和時代では、40代の野球選手はあぶさん岩田鉄五郎といった水島先生の野球漫画の世界だけで存在していたものが、現代は山本昌投手だけでなく、阪神の金本選手や中日の谷繁選手など多数の高年齢選手が活躍しております。いっそのこと、息子と投げ合う、孫と対戦するピッチャーを是非見てみたいものです。

あぶさん 100 (ビッグコミックス)

あぶさん 100 (ビッグコミックス)