美術品保険料高騰国家補償などを検討中

美術品、借りられない! 保険料高騰に美術館悲鳴
 展覧会などで海外から美術品を借りる際にかかる保険料がかさみ、美術館を悩ませている。保険料算定の基礎となる作品の評価額が金融危機以前の高騰を受けて高止まりしているためで、高額作品の展示断念や、規模を縮小するケースも。関係者は「このままでは日本で多様な企画展を開けなくなる」と懸念。文化庁は国が保険の一部を肩代わりする検討を始めた。(2009年4月14日日経新聞

9.11以後、テロ特約などが付加されて保険料率が上がったたことや、作品評価額自体が高価になったことなどから保険料が高騰しており、海外の作品の展示が困難になっています。

政府では文化庁の美術品の貸借に係る諸課題に関する調査研究協力者会議
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/kondankaitou/taishaku/01/gijinittei.html
にて、国家補償制度が検討されています。

与党も、美術品補償制度プロジェクトチームを設置しました。

公明党政務調査会は2日の部会長会議で美術品等の補償制度に関するプロジェクトチーム(PT)の設置を了承した。高騰傾向にある美術品等の保険料について海外では国家補償される場合が多いことから、優れた展覧会の鑑賞機会を安定、継続して提供するための環境整備を議論する。(公明新聞:2009年4月3日)

損害保険が良いのか、国家補償が良いのか、国が損害保険料の一部を負担するのが良いのか。関係者間でお財布と相談して頂くしかないですが、多くの国民が海外の良い作品を国内の展示会で見たいと思っているでしょうから、国民が満足する形で決着して欲しいところです。