新生銀あおぞら銀が統合交渉 日興コーディアル買収は三井住友に優先交渉権

新生銀行あおぞら銀行が2010年夏の経営統合を目指して、調整に入ったことが24日、明らかになった。ともに企業金融を柱とする旧長期信用銀行同士の統合という強みを生かし、競争力の強化を目指す。実現すれば総資産が18兆円を超え、中央三井トラスト・ホールディングスを抜く国内6位の大手行が誕生する。それぞれの筆頭株主である米ファンドの意向が統合実現の焦点になる。 (NIKKEINET2009年4月24日)

現下の金融の危機的状況下では、生き残りのためには合併・統合も必要な策といえるでしょう。中でも、旧長信銀同士の両行の合併は過去に何度も話題に上っては消えてきました。今回ははたしてどうなるでしょうか。うまく調整がまとまるのでしょうか。
こうなると、総資産にて追い抜かれる中央三井トラスト・ホールディングスなども、うかうかしていられないでしょう。


日興コーデ買収、三井住友に優先交渉権 米シティ
 米シティグループが傘下の日興コーディアル証券日興シティグループ証券の大半の部門を売却する優先交渉権を三井住友フィナンシャルグループに与えたことが24日明らかになった。三井住友が提示した買収額は約5000億円で、来月以降の合意を目指して詰めの協議に入る。三井住友は日興を傘下に収めることで、証券部門を抜本的に拡充、総合金融グループとしての地位を強化する狙いがある。(日経新聞2009年4月24日)

三井住友グループ大和証券SMBCを抱えていますから、 三大証券の内の大和と日興が統合するようなことになると、業界トップの野村としては対応策・防衛策が必要でしょう。しかし、野村は2009年3月期に過去最大の赤字を出しており、足元のリストラが必須な状況ですから、十分に対応できないとなると、一気に証券業界勢力図が変わるのかもしれません。
また、証券業界では5月7日付けで、新光証券みずほ証券が合併します。こちらの業界は、誰と誰が乗り遅れているのでしょうか?