三振博士は「理系学部卒は院卒より就職不利」な事情を他山の石に

理系学部卒は院卒より就職不利
ある大手精密機器メーカーの幹部氏は「学部卒の知識でははっきり言って使えないが、と言って博士課程までいくと頑固になって使いにくい。そのうえ、博士課程程度なら社内にごろごろいるし、むしろ企業の方が進んでいる。だから歓迎するのは修士」と解説する(2009年5月23日東京新聞

上記に見られる就職事情から判断すると、理系の学生では、ある程度の知識を身につけ、かといって「頑固になって使いにくい」者でないものが企業が求める人材と言えそうです。
翻って、ロースクールを修了したあとで、司法試験に三度失敗した三振博士も、いずれ就職しなくてはならないでしょう。資格を取得しないで就職する前提で、企業が理系の人間に求める人材像を参考にすると、三振したあとで「頑固になって使いにくい」と評価される前に司法試験から撤退して、企業に歓迎される人材像である、法律の基礎知識を身につけた「院卒」として、就職するのも一つの方向と考えられます。