SBIホールディングスへのHIKARIプライベート・エクイティの事業譲受

当社は、株式会社 光通信(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:玉村 剛史、以下「光通信」)との間で、同社子会社である株式会社HIKARIプライベート・エクイティ(本社:東京都豊島区、代表取締役:中山 真哉、以下「HPE」)のベンチャーキャピタル事業の一部をファンド業務執行権等とともに譲り受け、当該事業に関して共同で運営・展開していくことで基本合意いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
1. 事業譲受の目的
当社グループは、SBIインベストメントを中心として、ITおよびバイオ・環境関連分野を重点投資分野としたベンチャーキャピタル事業を運営しております。2000年に設立し、昨年成功裏に償還を終えた総額1,505億円規模の「インターネット・テクノロジーファンド」では、初期段階にあった日本のインターネット産業そのものを育成すべく集中的に投資を行うなど、「新産業クリエーター」としてベンチャー企業の成長へ大きく貢献してまいりました。また、近年は成長著しいアジア地域を中心に、海外でのベンチャーキャピタル事業展開も加速し、一層の事業拡大と国内外のベンチャー企業育成への更なる貢献を目指しております。(当社グループ 2009年6月末プライベート・エクイティ運用資産総額2,504億円) 一方、HPEは、光通信グループのベンチャーキャピタルとして2005年3月に設立されて以来、モバイル・メディアを含むIT分野、医療・ヘルスケア等を特化分野として、国内外で投資を行っております。2009年3月末現在で、資産運用総額は100億円を超え、投資社数は約80社となっております。

 今般の事業譲受により、当社グループは運用資産規模を更に拡大することができますが、加えて、ITおよびバイオ、環境・エネルギーの3つの分野を21世紀の中核的産業と位置づける当社グループにとっては、同業種に位置付けされるポートフォリオカンパニーを多く引き継げるという意味でも、極めて大きな相乗効果があるものと考えております。(2009年8月19日SBIホールディングス株式会社)

いまやすっかり鳴りを潜めた感のあるベンチャーキャピタル事業ですが、記事によると両社は、投資先のIPOを目指して、事業提携が図られるようです。
将来性のある事業には、投資環境が悪くても投資が集まるでしょうから、この事業提携も注目されましょう。