iPad買う?買わない?

3日、米証券会社ニーダムのアナリストは、アップルのタブレット型端末「iPadアイパッド)」について、「発表時のプレゼンテーションを再検証し、端末の機能を再評価した結果」として、やや慎重な販売予想を発表した。これは注目に値する。「百聞は一見にしかず」と題されたこのリポート(前回の題名は「アップルは新たなヒット商品を生んだ」)で、ニーダムは、4月の発売後の1年で400万台としていた当初の販売予想を修正し、「2010年度は200万台、2010年度は600万台と見込まれる。アイパッド販売台数の半分以上は、iPod touchアイポッドタッチ)からの乗り換えになるだろう」と述べた。 リポートの後半でアナリストは「アイパッドが、米ソフトウエア大手アドビシステムズの『Flash(フラッシュ)』技術を使用したウェブコンテンツを再生できないことや、一度に1つのアプリケーションしか実行できないことを、専門家は一様に欠点だと指摘する。だがわれわれは、アイパッドは初代モデルであっても好調な売れ行きを示すという慎重ながら楽観的な予想を立てている」と述べた。素人の目から見ても、一度にひとつのアプリケーションしか起動できないというのは厄介だ。ユーザーは、日曜日、ソファに座って、NBCの報道番組「ミート・ザ・プレス」を見ながら、特に目的もなく端末をいじりまわすというイメージを持っている。だがウェブ検索をしているときにEメールを起動できないというのは奇妙だ。 もうひとつの欠点と思われるのは、オプションでのデータ・パッケージに月額料金がかかることだ。ただでさえ毎月の通信費の高さに驚いているというのに、さらに月額使用量がかかるというのは困りものだ。だがアップルの株価が0.97%上がっているところ見ると、市場はわれわれの意見など聞く耳を持たないのだろう。 投資家が正しいのかもしれない。アイパッドは新たなヒット商品となるのだろうか、それとも単なる「検索用端末」で終わるのか。その答えは誰にもわからない。
(2010年 2月 5日ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)

アップルのタブレット型端末iPad。今までに無い製品カテゴリーなので、ヒット商品となるのかどうかですが、iPod touchユーザなどが、潜在顧客と考えると、ある程度のヒットは間違いないでしょう。私は、一昨年に購入したネットブックの買い替え時期が近いので、買い替えの選択肢の一つとして考えてみます。