3メガバンクが系列を超えて一つの再生ファンドに参加

三菱東京UFJ、三井住友、日本政策投資の3銀行などが設立したファンドに、みずほコーポレート銀行(CB)、独大手銀のドイツ銀行が加わり、企業再生に乗り出すことが16日明らかになった。3メガバンクが系列を超えて一つの再生ファンドに参加するのは過去に例がない。政府系の企業再生支援機構産業革新機構とも連携し、官民を挙げた“オールジャパン”体制で産業界の活性化を図る。関係者によると、ファンドは先行の3銀行と三菱商事が計約300億円を出資し、さらに、みずほCB、ドイツ銀などを含め1000億円を目指す。ファンドの運営には先行する邦銀3行と三菱商事が携わり、後からみずほCBも加わる。各行の取引先のメーカーなど再建途上にある企業を対象にリストラや事業の絞り込み、他社との事業統合などを通じて再生する。(2010年11月17日読売新聞)

政策投資銀、ドイツ銀行、3メガバンク企業再生支援機構産業革新機構が、それぞれのノウハウを共有することで、企業再生が実現できると良いですね。さらには、これまで、企業側が特定の銀行に相談して立案した企業再生方法に対して、当該企業の他の主力銀行の中に反対する銀行がいるとうまくいかないことがありましたが、このファンドが主導すれば、3メガバンクは当事者として、再生に反対する理由もないことになりますから、その面でも良い事ではないでしょうか。ファンドに注目したいと思います。

企業再生プロフェッショナル

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プロが語る企業再生ドラマ

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DIP型民事再生手続の実務とM&A戦略

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