全国119行の2010年9月中間決算は数字の上では・・・

全国銀行協会は28日、大手銀行や地方銀行など全国119行の2010年9月中間決算(単体ベース)の集計を発表した。企業業績が好調で取引先倒産による貸し倒れが減ったことなどから、中間純利益の総額が前年同期比87.5%増の1兆6284億円となり、08年秋のリーマン・ショック前の水準を回復した。(2010年12月29日asahi.com)

大手銀行や地方銀行など全国119行の2010年9月中間決算は取引先倒産による貸し倒れが減ったことなどから、数字の上では中間純利益の総額はリーマン・ショック前の水準を回復したとのことです。
その実態は、国債の売買益など「その他業務収益」が同78.4%、そして貸倒れ減少に伴う貸倒引当金の戻りによる利益の嵩上げが大きいのでしょう。
一方、企業向け貸出は種々の理由により低調のようです。
嵐の前の静けさを感じる決算内容です。

残る銀行沈む銀行―金融危機後の構図

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