タイガー・ウッズ「婚前契約書」に守られる
浮気の数々を妻やファンに謝罪することで、タイガー・ウッズ(34)が再起に向けて動き出した。結婚生活が破綻(はたん)しなかったのは「プレナップ(prenup)」と呼ばれる婚前契約制度のおかげだと評判だ。慰謝料や遺産目当ての結婚を防ぐための制度だが、復縁にも有効な手立てとして脚光を浴びている。 10人を超す浮気相手捜しが一段落すると、米国内の関心は、スウェーデン出身の妻エリンさんがウッズと離婚するかどうかに向かった。注目を集めたのは、夫妻が交わした「婚前契約書」の存在だ。5年ほど前に結婚した2人は「婚姻が10年続いたら、それ以降に万一別れる際、ウッズ氏はエリンさんに2千万ドル(約18億円)を支払う」との契約に署名していたという。財産分与や慰謝料目当てのかりそめの結婚ではないことを確かめるためだった。 米メディアによると、昨年11月に浮気がばれると、この条項は「婚姻が7年を超えたら、エリンさんは5500万ドル(約49億5千万円)を受け取ることができる」と変更された。「エリンは相当怒ったようだ」「それでもウッズは別れたくないらしい」という見方が広まった。離婚訴訟に詳しいマーリン・ブラウン弁護士によると、こうした婚前契約が米国で結ばれるようになったのは30年ほど前から。離婚や死別に備えて、財産の区分けをあらかじめ決めておくのが狙い。富豪や有名人が、それほど資産を持たない結婚相手との間で結ぶのが典型的だ。(2010年2月20日asahi.com)
同じような制度は、日本にもあって、「夫婦財産契約」といいます(民法756条)。手続きが厳格であることや、そういった契約を交わすことが一般的でないことも有って、これまではあまり使われていない制度でしょう。
ウッズの件で、、「夫婦財産契約」制度にご関心をもたれた方はお知らせ下さい。(この制度を利用できるのはこれから結婚する人に限ります。)
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