三菱UFJ証券漏えい事件不正アクセス禁止法違反で逮捕

以前
http://d.hatena.ne.jp/n1516e/20090410/1239312950
にコメントした件ですが、

三菱UFJ証券(東京都千代田区)が保有する約148万人分の顧客情報が流出した問題で、警視庁は、データベースに不正に接続して情報を取得したとして、同社システム部の元部長代理(44)を不正アクセス禁止法違反の疑いで、近く逮捕する方針を固めた。同庁幹部などによると、元部長代理は今年1月26日〜2月4日、転売目的で、同僚のIDを使ってデータベースに接続、同社が保有していた148万6651人分の顧客情報を不正に取得した疑いが持たれている。元部長代理は取得した情報を別の社員に頼みCD1枚に複写、自宅のパソコンに移し替え、2月中旬、同社に昨年10月以降に口座を新規開設した顧客約4万9000人分の年収区分や住所、勤務先などの情報を、名簿業者3社に32万8000円で売却していた。同庁などによると、元部長代理は、顧客データへの接続権限を持つ社員約300人のIDを知りうる立場にあった。同庁は、元部長代理がデータベースに接続したことを隠すため、他人のIDを使ったとみている。この問題は4月8日に判明。同社が同日付で元部長代理を懲戒解雇にしている。
(2009年6月25日読売新聞)

ということで、
1 元部長代理は、刑事責任を負うとともに、会社を解雇され
2 三菱UFJ証券は一定の顧客のみに対して、見舞金の交付
3 そして、下記の通り原因究明と再発防止策を策定

と、ほぼ宿題は終わったようですね。

 お詫び
この度の弊社元社員の不正行為によるお客さま情報の持ち出しおよび流出につきましては、お客さまならびに関係者の皆さまに多大なご迷惑、ご心配をおかけしておりまして、誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。引き続き、お客さま対応に万全を期すとともに、社外識者および専門家で構成する調査委員会による徹底した原因究明と、その提言に基づく再発防止策を策定し、お客さまからの信頼回復に努めてまいります。また、警察の捜査に協力し、事態の解明と解決に努めてまいります。(三菱UFJ証券株式会社HP)